新木いづみのビジネスマナー

　ある高校で３回のマナー講座を行っている
　（就職セミナーの一環）
　時間に少々遅れてきた生徒がいた。
　
　遅れたわりには質問が多く堂々としている。
　いや、遅れはものを取り戻すためか？
　結果的に全くその通りで必死に勉強していたのである。

　初日の講義が終わり、深々と頭を下げ謝ってきた
　　　　　　（遅れて来た事に対し）
　目の輝きは十代の学生にも増して眩しいくらい。
　あまりの熱心さに色々聞いてみた。
　「必死なんです。子どもも４人いて」
　「今日は保育園に送って行くのに時間がかかり遅れました」
　「頑張ります。仕事もそうですが、子どもの教育のためにも」

　年齢は知らないが脱帽である。感心どころか、筆者は
　大きな勇気をもらった。嬉しかった。

　母としてのマナー、社会人としてのマナー、優しさを
　持ち合わせている人柄などが、顔や話す内容からうかがえた。

　何歳になっても向上心は大切＝勉強に終わりはない。
　何歳になっても輝いていて素晴らしい。
　何歳になっても希望や夢を失わない人は
　　　近くの皆に同じもの（希望や夢）以上のものを
　　　与え続けている。
　に違いないのでは・・・・・・　　　　と　清々しく校門を後にした。
　「また、明日お会いしましょう」　　の　ことばとともに！